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ミナミで飲むなら、ぜひともオススメしたいのが「わがまま広場愛ちゃん」である!
飲み放題・唄い放題・女装し放題の3拍子そろって3000円ポッキリの最高のスナックだ!
ママの愛ちゃんが苦労人なだけにむちゃくちゃタフで優しい人なんだ、これがまた。




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▲千日前の雑居ビルに入ってる。

知人友人に「どこか大阪で面白い店知らない??」と尋ねてまわったら「わがまま広場愛ちゃん」なる店が今、最高に熱いらしい。
なんでも飲み放題・唄い放題・女装し放題で3000円ポッキリのスナックだとか。不勉強な私はこの世の中に、女装し放題などという底抜けの自由が存在しているとは知らなかった。なんてワガママな広場であろう。



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場所は日本橋駅から徒歩4分ほど。千日前の雑居ビル2階に入っている。
光輝く路上看板には

・わがまま広場愛ちゃん
・ユニークな店
・男女出逢いの会
・グループの集い
・手作り家庭料理(バイキング)


などと、とっ散らかった紹介文が書かれており、まったくもってどんな店なのか判別できない。
「女性お一人様でも安心のお店です」とあるが、女性が1人心穏やかに入店するにはなかなか難易度が高そうである。



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▲愛ちゃんの自転車

ビルの入り口には、店主愛ちゃんのど派手極まりないショッキングピンクの自転車が置かれている。



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ベルは充血した目玉だし



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ハンドルには恐竜が2頭くっついている。日本広しといえどこの自転車を乗りこなせるのは、きゃりーぱみゅぱみゅか愛ちゃんぐらいのものだろう。




そこは「わがまま広場」としか呼びようのない空間だった

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お店の入り口は、ビル2階上がってすぐのとこにある。
中の様子がまるで覗けない構造が、プレゼントをほどく瞬間のごとき高揚感を煽る。
いったいどんな世界が広がっているのだろうと、扉を開けると・・・




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わがまま広場としか呼びようのない空間が広がっていた。



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トイレのドアはマッドなコラージュがされており



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収納箱には顔、顔、顔。



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まねきネコの背面にも顔が貼り付けられている。
なんでもこの顔、ママさんの好きな「あちゃちゃむチャチャ」というブランドのマスコットキャラらしい。梱包バックから切り取って、店中に貼ってるんだとか。か~、わがままな空間だ~。



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▲ママの愛ちゃん(右)

「あら、いらっしゃい!はじめてやね?」と明るく迎えてくれたのがママさんの愛ちゃん。開店16年目になるが1日たりとも休んでないという筋金入りの働き者。
わがまま広場は17時オープンの24時クローズだが、終電を逃した客をそのまま始発まで泊めてあげることもあるんだとか。しかも、昼間は昼間で、新世界で洋服屋さんをやっているという。いつ寝てるのか疑問に思ったが「2時間眠れば元気になんねん!」とパワフルに返答してくれた。なんという超人だろうか。

「なに飲む?」と注文を持ってきてくれる合間に、さっそく女装としゃれこんでみた。なるべくアラレちゃんに寄せた。壁にかかった変装グッズ、カツラ、メガネは好きに使っていい。
飲み物は2杯目からは自分自身で冷蔵庫から取ったり、カクテルを作ったりのセルフサービスである。



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壁一面に貼られたオードリーとマリリンモンローのスナップ写真。
「モンローとかお好きなんですか?」と尋ねたら「いや、好きというか、モンローとオードリーは集めやすいから。壁中貼りたかったし。」と、まさかの取得しやすさ故のチョイスであった。

客入りが芳しくなかった開店当初、とある行列のできるたこ焼き屋さんにプレスリーのポスターが張ってあるのを見かけたそうだ。「味は普通なのにあの行列・・。人気の秘密はポスターに違いない!!」と直感を刺激された愛ちゃん。「1枚ポスター貼るだけであんだけ人気なら、壁中に貼れば商売繁盛間違いなしや!!」と実行に移したそうだ。



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料理も食べ放題のバイキング形式。
その日その日で違うメニューなんだけど枝豆、煮物、おでんと10種類以上のつまみが並んでいる。なかでも人気はポテサラで、こればっかしは「無いと悲しむお客さんがいるから」といつでも用意してあるそうだ。



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トマトは箱から直で取って、まるかじり。



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つまみだけで無く炭水化物を欲するのなら、ハートのしゃもじでご飯をよそい



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おとなのふりかけでいただこう。



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ご飯を食べて、ハイボールを飲んだら、お次はカラオケ。もちろん唄い放題だ。
冷蔵庫には「お客さんがよく歌う曲リスト」が貼られていたが、りんごの唄からバブルガムブラザーズまでさまざま。ここの客層の幅広さが伺える。
来店したさいも、常連のおじいちゃんからミュージシャンとおぼしき若い男女、だんじり仲間のグループと店内は30名ほど老若男女がぎっしり詰まっていた。「私も昔、苦労したから」と、ときおり若手芸人たちにタダで料理を振舞ったりもしてるそうだ。



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カラオケも一段落してから、愛ちゃんの人生遍歴をお伺いした。
このお店をやる前、愛ちゃんは保険の営業レディーを数十年やっていた。普通にやってもなかなか売れないから、(今ほどではないが)あえて目立つ格好をして根気よく訪問を続けていたら、契約がとれるようになったんだとか。
ビル前に置かれてた超ど派手な自転車も、広告費にお金をかけられないのでどうにかして人目を引こうと編み出した手法なんだって。あれで町中を走ってるだけで「うわ、なんだ!?」「やべー人がいる!」「かわい~!」と話しかけられるので、そのタイミングでお店を宣伝するそう。
愛ちゃん、存外、戦略家なのだ。





新世界の洋服屋愛ちゃんにも行ってみた

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▲洋服屋愛ちゃん

深夜2時までしこたま話し込んで、翌日、新世界市場の洋服屋愛ちゃんにも伺った。
あれから後始末だってあっただろうに、午前10時半にはもうすでに準備万端、店を開けている愛ちゃん。朝8時には起きて、銭湯に浸かってきたという。なんというタフネス。



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わがまま広場同様、壁はモンローで覆われている。



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主に、愛ちゃんが自分用に買ったけどサイズが合わなかったものを販売しているそうだ。
お値段も100円から。本革の靴やしっかりした生地のジャケットなども1000円で売っていて採算度外視もいいところ。センスが合う人にとってはたまらない店だろう。



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例の自転車はテリーマンの横に置かれていた。



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▲カーテンの裏が階段になっている

「2階、3階が愛ちゃんの寝室だけど見るか?」とカーテンをめくり、隠し階段を登っていった。



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最近は新世界店の2階を改装して、ねぐらにしているそうだ。
かなり急な階段を登って、仕切りをくぐると



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愛ちゃんの寝室となっている。
カーペットがヒョウ柄だったり、カーテンにリボンがついていたりはするものの、タンスとベットだけの案外こざっぱりと片付いた部屋だった。やはりお店のあの感じは、デフォルメされた空間のようだ。



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ベットには赤ちゃん人形が眠っていた。



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3階はまだ手付かずの状態。
ここから自力で内装工事をしていって、今年いっぱいまでには談話室にしていきたいそうだ。「若い子らが自由に使える場所があれば便利やろ」とおっしゃっていた。
最後に「夢はありますか?」と尋ねてみたら、「新世界市場っていまシャッター街になってるやろ。あのへんの店舗、愛ちゃんがたくさん借りて、若い子らに安く貸してあげたいねん。若い子は店が持てるし、商店街は賑わうし最高やろ」とおっしゃっていた。
なんて素敵で壮大なわがまま!
今後の愛ちゃんの展開に、マジで目が離せない。







「わがまま広場愛ちゃん」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:日本橋駅から徒歩4分
住所:大阪府大阪市中央区千日前1-7-7 サンプラザビル 2F
電話番号:06-6212-6115
営業時間:17:00~24:00
定休日:なし
予算:飲み放題食べ放題3000円
関連サイト:
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